医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医療 > 加齢黄斑変性治療薬に関する共同研究契約を締結-エディットフォースとJIT

加齢黄斑変性治療薬に関する共同研究契約を締結-エディットフォースとJIT

読了時間:約 53秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2018年07月17日 AM11:45

加齢により黄斑に障害が生じる加齢黄斑変性

九州大学は7月11日、九州大学農学研究院の研究成果を活用した九州大学発ベンチャーであるエディットフォース株式会社が、日本革新創薬株式会社(JIT社)と加齢黄斑変性治療薬の医薬品創製を目的とした共同研究契約を締結したことを発表した。

加齢黄斑変性は、加齢により網膜の中心部である黄斑に障害が生じ、視力が低下し失明を引き起こす疾患。欧米では成人の失明原因の第1位であり、超高齢社会に突入した日本において、今後罹患する患者が増加するとされている。

配列特異的にRNA・DNAを制御するタンパク質「

今回の共同研究では、JIT社の加齢黄斑変性に関する知見・ノウハウをもとに、エディットフォース社が有する「日本発のPPRを用いた独自のRNA操作技術」を活用し、患者の QOL向上につながる新たな治療アプローチの可能性を探る。

PPRは植物で発見された、配列特異的にRNAおよびDNAを制御しているタンパク質で、ヒトや酵母にも存在している。エディットフォース社の中村崇裕代表取締役社長(九州大学農学研究院准教授)、八木祐介博士らはPPRの配列特異的な核酸との結合のメカニズムを明らかにし、希望する配列を認識する人工PPRタンパク質の創出を可能にした。この技術をもとに、同社は、PPRを設計・作成・評価し、JIT社は動物モデル実験での検証を実施するという。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医療

  • 前立腺がん、治療決定時SDMが患者の治療後「後悔」低減に関連-北大
  • 糖尿病管理に有効な「唾液グリコアルブミン検査法」を確立-東大病院ほか
  • 3年後の牛乳アレルギー耐性獲得率を予測するモデルを開発-成育医療センター
  • 小児急性リンパ性白血病の標準治療確立、臨床試験で最高水準の生存率-東大ほか
  • HPSの人はストレスを感じやすいが、周囲と「協調」して仕事ができると判明-阪大