医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > プレミアム > 【宝塚市立病院薬剤部】高齢者の要注意薬、自動抽出-関連企業と部門システム開発

【宝塚市立病院薬剤部】高齢者の要注意薬、自動抽出-関連企業と部門システム開発

読了時間:約 2分50秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2018年06月22日 AM10:15


■処方提案、地域連携に活用

宝塚市立病院薬剤部は、65歳以上の入院患者の持参薬や院内処方薬の中に、高齢者への投与に注意を要する薬が含まれているかどうかを自動的に抽出する部門システムを、関連企業と共同で開発した。その薬学的根拠となる情報を画面上ですぐに閲覧できるため、薬剤師は医師に薬物療法の適正化を提案しやすくなる。入院期間中の薬物療法変更の理由を詳しく記載した退院時薬剤情報提供書を容易に作成できる仕組みも設けた。)の適正化に向けて、どの薬剤師でも一定水準以上の業務を行えるほか、業務の効率化、地域との連携強化に役立つ。今後、多施設で活用してもらいたい考えだ。

要注意薬があれば薬剤名の左側にマークを表示。注意が必要な薬学的根拠もすぐに閲覧できる

薬剤部門内のシステムとしてトーショー、メディカルデータベースと共同で開発。今年4月から運用を開始した。システムには、高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015、ビアーズ基準、添付文書の三つの情報源に記載された、高齢者への投与に注意を要する薬の情報を搭載。65歳以上の入院患者の持参薬や院内新規処方薬の中に該当薬が含まれていれば自動的にチェックし、システム画面の薬剤一覧表でマークを表示するため、注意すべき薬は一目瞭然。マークをクリックすれば、[1]「可能な限り使用しない」など具体的な注意点[2]そうすべき薬学的根拠[3]情報源の名称――など詳しい情報を閲覧できる。

吉岡氏
  • 吉岡氏
全ての写真をご覧になるにはQLMIDにログインする必要があります。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 プレミアム 行政・経営

  • 【福岡厚労相が会見】ラグ・ロスの解消に意欲-官民一体で取り組む課題
  • 【安定確保策会議】承認書と相違44%で確認-後発品自主点検結果を公表
  • 【薬局団体連絡協議会】「リスト化で会員増」2割-地域薬剤師会の再編提言
  • 【消費者庁部会】紅麹問題でGMP指針改正-微生物原材料の食品対象
  • 【エーザイ】レカネマブ欧承認勧告-ApoEε4ホモ接合を除外