中等度から高度の疼痛を伴う、各種がんにおける鎮痛に
第一三共株式会社は5月16日、がん疼痛治療用注射剤「ナルベイン(R)注2mg・20mg」(一般名:ヒドロモルフォン塩酸塩)について、中等度から高度の疼痛を伴う各種がんにおける鎮痛を効能・効果として発売したと発表した。
画像はリリースより
ヒドロモルフォン塩酸塩製剤は、海外において80年以上販売されているあへん系麻薬性鎮痛剤。世界保健機関(WHO)のがん疼痛治療のためのガイドライン等で、疼痛管理の標準薬に位置付けられている。
同剤は、通常、成人にはヒドロモルフォンとして1日0.5~25mgを持続静脈内または持続皮下投与する。なお、症状に応じて適宜増減することを用法・用量としている。製造販売は、第一三共プロファーマ株式会社が行う。
医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議で検討され開発へ
ヒドロモルフォン塩酸塩製剤は、「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」で検討され開発企業の募集が行われ、2012年に第一三共で開発することが決定した。なお、同剤の開発にあたっては、未承認薬等開発支援センターより助成を受けている。
現在販売している徐放性製剤の「ナルサス(R)錠」と即放性製剤の「ナルラピド(R)錠」に加え、今回、注射剤の「ナルベイン注」を新たに揃える事で、医療現場の多様なニーズに応えることができるとしている。
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