無理な減量がその後の人生に大きく影響
思春期になると、オシャレに目覚め、外見を気にする子どもが多くなってきます。
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この時期に肥満の状態だと、無理なダイエットを行いがちです。そして、肥満の状態の子どもたちが減量を行うと、その後青年期に達したときに拒食症や過食症にかかるリスクが高くなるという警告が発せられました。
アメリカのが、肥満の状態にある子どもたちの食事行動や減量行動について追跡調査を行いました。肥満の状態にある高校生では、55%以上の女子生徒と30%の男子生徒が、絶食する、ダイエットサプリに頼る、食べたものを吐く、下剤を使う、どか食いをするなど、減量のために望ましくない食事行動をとっていました。
そしてこのうちの、6%が青年期に達してから、拒食症や過食症といった摂食障害を起こして、医療機関に通うようになっていました。
適切な減量方法を含め、早い時期から専門家との関わりを
摂食障害は、一旦良くなっても再発する確率がとても高く、また日常生活にも大きな支障を及ぼします。調査グループでは、摂食障害は、早い時期に専門家の介入を行った方が、治ることが多い点を指摘しています。肥満の子どもたちについては、自己判断で誤った減量方法をとらないよう、大人がきちんと見守り、適切なアドバイスをしていくことが大切です。(唐土 ミツル)
▼外部リンク
Obese Teenagers Who Lose Weight at Risk for Developing Eating Disorders
http://www.mayoclinic.org/
Eating Disorders in Adolescents With a History of Obesity
http://pediatrics.aappublications.org/