文部科学省では、平成15年度から10年計画で、「再生医療の実現化プロジェクト」を実施し、再生医療について必要な幹細胞利用技術等を世界に先駆け確立し、その実用化を目指しています。

平成15年度から平成19年度の第I期では、細胞移植・組織移植等の研究に必要となる「研究用ヒト幹細胞バンク」の整備を行い、「幹細胞の操作技術開発」、「幹細胞による治療技術の開発」などの研究が進められました。

平成20年度から平成24年度の第Ⅱ期では、京都大学山中教授により樹立されたｉＰＳ細胞を、日本国発の画期的成果として位置づけ、オールジャパン体制のもと戦略的に推進してきました。

文部科学省では、再生医療の実現化に向け、臨床研究を見据えた研究を一層加速・推進するために、iPS細胞等幹細胞を用いた研究開発について、厚生労働省との協働で、基礎研究の成果をもとに前臨床・臨床研究までの一貫した研究開発を実施する「再生医療の実現化ハイウェイ」を、平成23年度より実施しています。

今回新規募集となるのは、「短期で臨床研究への到達を目指す再生医療研究（課題A）」、「中長期で臨床研究への到達を目指す再生医療研究（課題B）」の2つ。

課題Aは、次年度には臨床研究実施のための効率的臨床研究基盤を探索・実証する研究を対象としており、課題Bは、１～３年目までに臨床研究に到達することを目指し、体性幹細胞を用いた研究を想定しています。

▼外部リンク

文部科学省：平成24年度　再生医療の実現化プロジェクト　再生医療の実現化ハイウェイ　研究課題の新規募集について
http://www.mext.go.jp/b_menu/boshu/detail/1323208.htm

独立行政法人科学技術振興機構　募集要項
http://www.jst.go.jp/keytech/kouboh24-6.html

文部科学省：再生医療の実現化プロジェクト
http://www.stemcellproject.mext.go.jp/index.html