名古屋市大、中部大、第一三共、三菱UFJキャピタルが協力
名古屋市立大学、中部大学、第一三共株式会社、三菱UFJキャピタル株式会社は3月27日、新規がん温熱療法に関するオープンイノベーション研究を開始したと発表した。
同研究は、第一三共が実施している創薬共同研究公募プログラム「TaNeDS(タネデス)」の成果を基に、腫瘍送達能の高い磁性ナノ粒子の探索と最適化および目的粒子を効率よく加温できる交番磁場発生装置の研究を通して、がん治療での新規がん温熱療法の実用化の検討を進めるもの。
がん温熱療法は、がん細胞が正常細胞と比べて熱に弱いという特性を活用し、細胞の加温を通じて、がん細胞を選択的に殺傷する治療法。放射線治療、化学療法、がん免疫療法との併用可能性も期待されている。今回研究を開始する新規がん温熱療法では、がん細胞特異的に一定の温度で加温することで、安全性と有効性の向上を目指すという。
新会社「OiDE RYO-UN株式会社」を設立
今回の研究を行うにあたり、新会社「OiDE RYO-UN株式会社(オイデ リョーウン)」を設立。三菱UFJキャピタルが運営するOiDEファンド投資事業有限責任組合から共同研究等に必要な資金を全額出資する。
画像はリリースより
3年間の共同研究であらかじめ合意した目標を達成した場合、第一三共はRYO-UNの株式を全て買い取り、第一三共が自らのプロジェクトとして研究開発を進める。第一三共は、名古屋市立大学と中部大学に対して目標達成時に、販売後のロイヤリティを対価として支払うとしている。
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・名古屋市立大学 報道発表