ヒト抗PCSK9モノクローナル抗体製剤の追加剤形
アステラス・アムジェン・バイオファーマ株式会社とアステラス製薬株式会社は1月12日、ヒト抗PCSK9モノクローナル抗体製剤「レパーサ(R)皮下注140mgシリンジ、レパーサ(R)皮下注140mgペン」(一般名:エボロクマブ)への追加剤形として「レパーサ(R)皮下注420mgオートミニドーザー」(AMD)を発売したことを発表した。心血管イベントの発現リスクが高く、HMG-CoA還元酵素阻害剤(スタチン)で効果不十分な家族性高コレステロール血症、高コレステロール血症の治療に適応される。
画像はリリースより
レパーサは、PCSK9に結合し、血中のPCSK9とLDL受容体(LDLR)との結合を阻害することで、LDLRの分解を抑制し、肝細胞表面でのLDLRの再利用を可能にする。その結果、血中LDLを除去するLDLR数が増加し、LDLコレステロール値が低下するという。
420mgの投与を1回9分・ハンズフリーで
新たな剤形であるレパーサ皮下注420mg AMDは、手のひらに収まるコンパクトサイズで、薬剤が充填されたカートリッジと、専用の自動注入器で構成されている。
従来のシリンジまたはペン製剤では、420mgの投与に140mg剤形を用いて3回の皮下注射が必要だったが、今回発売されたAMD製剤は、1回9分かつハンズフリーで投与できる。歩行、手を伸ばす、腰を曲げるといった日常の軽い動作の妨げにならないという。また、投与の際に注射針が見えにくい製品設計も特徴のひとつだとしている。