医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医薬品・医療機器 > 複数の創薬標的に関する提携契約を締結-小野薬品と米シュレーディンガー社

複数の創薬標的に関する提携契約を締結-小野薬品と米シュレーディンガー社

読了時間:約 1分8秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2017年12月21日 PM01:45

新薬創製の効率化を加速・最大化するためのサービス提供

小野薬品工業株式会社は12月19日、米Schrödinger, Inc(シュレーディンガー社)と、複数の創薬標的に関する創薬提携契約を締結したと発表した。

シュレーディンガー社は、世界中の主要な製薬企業やバイオテクノロジー企業の研究者に対して、新薬創製の効率化を加速・最大化するための分子シミュレーションやソフトウェアの開発事業、それらの周辺サービスを提供している。1990年に設立された非上場企業であり、米国、ヨーロッパ、日本、インドに300人以上の従業員を持ち、中国や韓国のビジネスパートナーを擁する。

また、シュレーディンガー社は、バイオテクノロジーや医薬品、化学、エレクトロニクスなど幅広い分野の企業との提携を実施するだけでなく、Nimbus Therapeutics、Morphic Therapeuticなどのバイオテクノロジー企業の設立にも参加。David E. Shaw氏とBill Gates氏から出資を受け、基礎研究に対して長期にわたる投資を行い、創薬と材料科学の多くの分野で科学的なブレークスルーを起こしている。

小野薬品が提示する創薬標的に対する新規低分子化合物を創製

今回の契約締結に伴い、シュレーディンガー社は、同社独自のコンピューター創薬技術を活用し、小野薬品が提示する創薬標的に対する新規低分子化合物を創製。小野薬品はシュレーディンガー社に対して、提携期間中の研究資金および研究の進捗に応じたマイルストンを支払うという。

小野薬品の執行役員研究本部の巾下広部長は、「当社は、シュレーディンガー社のコンピューター創薬技術を高く評価しています。今回の提携を通じて、当社の革新的医薬品のラインナップが一層拡充されることを期待しています」と述べてる。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医薬品・医療機器

  • 2025年1月より社長交代で新たな体制へ‐アレクシオンファーマ
  • ミリキズマブの炎症性腸疾患に対する長期持続的有効・安全性データを公開-リリー
  • 転移性尿路上皮がん、一次治療における新たな選択肢への期待
  • 心臓ロボット手術用の部位を見やすく展開するプレートを開発-大阪公立大
  • 新たにオンコロジー領域に注力し「2031年までに年平均成長率8%を目指す」‐GSK