■病院薬剤師の取り組み反映
厚生労働省は1日、入院患者が服用している多種類の内服薬を減らす病院薬剤師の取り組みを評価する「薬剤総合評価調整加算」について、算定対象外だった地域包括ケア病棟を評価対象に追加する論点を、中央社会保険医療協議会総会に示した。日本病院薬剤師会の調査によると、地域包括ケア病棟の半数以上で多剤投薬(ポリファーマシー)の解消に向けた取り組みが行われているものの、同加算を算定できない実態があった。こうした病院薬剤師の減薬に対する取り組み実績を踏まえ、地域包括ケア病棟を加算対象に加えることにした。
高齢者等のポリファーマシーへの減薬対応を評価するため、2016年度診療報酬改定で新設された「薬剤総合評価調整加算」(250点)は、病院薬剤師が処方内容を総合的に評価し、入院時に患者が服薬していた薬剤の種類を退院時に減少させる取り組みを評価するもの。入院時に6種類以上使っていた薬を2種類以上削減できた場合などに、退院時に1回算定できることになった。