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がん診断を目的としたテロメスキャン技術の実用化へ契約締結-順大とオンコリス

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2017年11月16日 PM01:45

血中循環がん細胞や腹腔内がん細胞を高感度に検出

順天堂大学とオンコリスバイオファーマ株式会社は11月14日、オンコリスバイオファーマががんの体外検査薬として開発を進めているテロメスキャンの実用化を目的とした、(Circulating tumor cell:)の検査法開発およびシステム構築のための共同研究契約を締結したと発表した。

テロメスキャンは、がん細胞で特異的に増殖するウイルス遺伝子の中に、クラゲの緑色蛍光タンパク質(GFP)の遺伝子を組み込み、がん細胞を特異的に蛍光発光させるウイルス。これまでの研究成果から、この作用によってがん組織から遊離して血液中を循環しているCTCや腹腔内がん細胞()を高感度に検出できることが明らかになってきており、国内外でその応用に向けた研究が進められている。

肺がんの超早期発見などに応用可能と予測

今回の共同研究は、テロメスキャン技術の実用化を目指して、CTC検出法の自動化とCTCの臨床的意義の確立を目標とするもの。これまでの技術では、肺がん患者のCTCは検出が難しいと考えられてきたが、順天堂大学では、すでにテロメスキャンを用いて非小細胞肺がん患者の血液から悪性度の高い生きたままの肺がん細胞(間葉系細胞)を検出することに成功している。このCTC検出技術を肺がんの超早期発見、予後や薬効モニタリング、あるいはCTCの遺伝子解析を行うことにより治療法の選択にも応用できると予測している。

今後、同研究から共同で創出される研究成果は、オンコリスバイオファーマおよび順天堂大学の間で検討の上で、適宜学会・論文等で発表を行うとしている。

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