約30の国や地域の薬事規制当局責任者が一堂に会した「薬事規制当局サミット」と「薬事規制当局国際連携組織」(ICMRA)の会合が23~26日、京都市で開かれた。医薬品・医療機器・再生医療等のイノベーションを主要テーマとし、薬事規制のあり方、審査手続き、市販後調査など共通する様々な課題について各国・地域の規制当局担当者が意見を交換。再生医療等製品に関する規制の調整を各国間で進めることなどが決まった。
27日に開かれた薬事規制当局サミットシンポジウムで医薬品医療機器総合機構(PMDA)理事長の近藤達也氏は、同サミットで話し合った結果を発表。イノベーションに関連して「各国で再生医療等製品に関する規制制度の構築が十分でないこともあって、より適切に製品の特徴を反映させるために各国の規制調整の検討を進めることになった」と報告。さらに、「WHO、ICH、IPRFなどの国際的な議論の場を活用して、国際集束活動を進めることが了解された」と話した。