医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医療 > アステラス製薬株式会社と米国ファイブロジェン社が共同で臨床試験を開始

アステラス製薬株式会社と米国ファイブロジェン社が共同で臨床試験を開始

読了時間:約 1分9秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2013年08月04日 PM03:13

アステラス製薬株式会社とファイブロジェン社が臨床試験

アステラス製薬株式会社とファイブロジェン社は、共に開発を行っている化合物ASP1517/FG-4592の第II相臨床試験を開始したと公表した。化合物ASP1517/FG-4592は、腎性貧血治療の適応症がある。

2012年12月に、アステラス製薬とファイブロジェン社は、ASP1517/FG-4592について欧米で承認されることを目指し、第III相臨床試験まで行うと公表している。

ASP1517/FG-4592は、低酸素誘導因子プロリン水酸化酵素阻害剤である。新しい作用機序が基礎となるクラスの貧血治療剤の中では、最も臨床開発が進んでいる化合物である。

(この画像はイメージです)

中国での臨床試験は完了

アステラス製薬は、ファイブロジェン社と独占的ライセンス契約。契約の対象は日本や欧州、独立国家共同体や南アフリカで、ライセンスの内容は、主に本剤の開発や商業化に関することだ。

今回はその前の段階である第II相臨床試験を開始した。その際の資金については、アステラス製薬がファイブロジェン社に支払った。またアステラス製薬は、日本でのライセンス契約の条件に従って、臨床試験にかかる費用を負担することにもなっている。

この契約に沿って、ファイブロジェン社とアステラス製薬は、米国や欧州においての本剤の開発費用を等分にして負担することにし、欧州や日本での開発を行うために追加一時金を支払う。

それ以外の北米や、南米、南アフリカを除くアフリカ諸国、日本以外のアジア太平洋地域についてはファイブロジェン社が権利を保持している。そのうち中国だけは開発がすでに行われており、第II相臨床試験が完了している。

日本の第II相臨床試験は、2013年後半に開始される予定。(福田絵美子)

▼外部リンク

アステラス製薬株式会社 ニュースリリース
http://www.astellas.com/jp/

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医療

  • 加齢による認知機能低下、ミノサイクリンで予防の可能性-都医学研ほか
  • EBV感染、CAEBV対象ルキソリチニブの医師主導治験で22%完全奏効-科学大ほか
  • 若年層のHTLV-1性感染症例、短い潜伏期間で眼疾患発症-科学大ほか
  • ロボット手術による直腸がん手術、射精・性交機能に対し有益と判明-横浜市大
  • 前立腺がん、治療決定時SDMが患者の治療後「後悔」低減に関連-北大