再生医療の発展に大きく貢献する画期的な成果
富士フイルム株式会社は、同社が開発した再生医療用のリコンビナントペプチド(RCP)を用いて、厚さ1mmを超える細胞集合体を作り、その細胞集合体を移植して、生体組織と結合した血管を細胞集合体に形成させることに世界で初めて成功したと発表しました。
再生医療では、技術の進歩により、様々な治療法が確立されてきましたが、培養した細胞の生体への移植方法については、厚さ400μmを超えるような細胞集合体は、体内に移植することは難しいと言われてきました。
今回の研究成果は、今後の再生医療の発展に大きな影響を与えるものとなりそうです。
幅広い応用が期待できる新開発のRCP
富士フイルムでは、今回の研究のために、新たに再生医療用のRCPを開発し、このRCPを利用し、細胞集合体を作ることに成功。
さらに、再生医療製品及び関連製品の開発、製造、販売を行う、株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリングと共同でこれを動物に移植。細胞集合体内と生体組織との間を、血管で結合させることに成功しました。
富士フイルムでは、この新開発のRCPは、様々な臓器の細胞の生存・機能発現に最適なアミノ酸配列を作ることが可能であり、今後、幅広い応用が期待できるとしています。
▼外部リンク
富士フイルム株式会社 ニュースリリース
http://www.fujifilm.co.jp/corporate/
富士フイルム株式会社
http://fujifilm.jp/index.html
株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング
http://www.jpte.co.jp/