■調剤点数、薬価下げ響き減
厚生労働省は25日、医療給付の受給者に関する調剤行為の内容などをまとめた2016年「社会医療診療行為別統計」の結果を公表した。薬局調剤の1件当たり点数と受付1回当たり点数は共に前年に比べて減少し、1件当たり点数のうち調剤技術料も前年比で落ち込んだ一方で、薬学管理料は二桁増と前年のマイナスから大幅なプラスに転じた。厚労省は「16年度診療報酬改定で門前薬局の評価見直しや、かかりつけ薬剤師指導料の新設など、対人業務の評価を充実させたことが影響しているのではないか」(政策統括官付参事官付社会統計室)と分析している。
調査は、昨年6月審査分として審査決定された医療保険制度の診療報酬明細書と調剤報酬明細書のうち、レセプト情報・特定健診等情報データベース(NDB)に蓄積されている全数集計を対象としたもの。薬局における調剤行為の1件当たりの点数総数は1086.9点と、前年に比べて33.9点、3.0%減少。受付1回当たりの点数も876.7点と18.1点、2.0%減っている。