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胆管がん発症、日本人平均の約600倍 洗浄液が原因か

読了時間:約 36秒
2012年06月19日 AM07:00
大阪の印刷会社4名死亡

大阪の印刷会社の元従業員が高頻度で胆管がんを発症した男性4人が死亡した。発症年齢が25~45歳と非常に若い。発症率は日本人平均の約600倍と高かった。

東京と宮崎でも

大阪以外にも、東京都と宮崎県でも印刷業の元従業員に同様の事例が見られたことと厚生労働省が発表した。近く全国の事業所を対象に実態調査する方針である。

原因はまだ明確ではないが、印刷会社で使われた印刷機洗浄剤ではないか考えられる。動物実験で肝臓にがんを発生させる確率が高いことがわかっている、常温で気化しやすい化学物質で「1,2-ジクロロプロパン」「ジクロロメタン」が多く含まれていた。大阪の印刷会社では、防毒マスクを着用せず使用していたことが判明している。

▼外部リンク

 「胆管がんに関する相談状況について」
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002cq03.html

 

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