世界で初めて自動分析機での測定を実現
株式会社免疫生物研究所(IBL)は7月19日、脂質分解酵素であるリパーゼのうち、LPL(リポタンパクリパーゼ)とHTGL(肝性トリグリセリドリパーゼ)の活性を自動分析機で測定可能なキット「LPL/HTGL Activity Assay Kit-IBL」の販売を7月20日より開始すると発表した。
この活性測定キットは、動脈硬化などの危険因子である脂質異常症、高TG血症などのうち、リパーゼ欠損または原因が不明な症例などの研究に役立つことを考えられており、酵素に特異的な基質と最適な反応条件を組み合わせ、高感度で安定的、かつ世界で初めて自動分析機での測定を実現したとしている。
海外での販売、自由診療領域での活用も
同キットの特徴は、非常に簡便に血中の酵素活性測定が可能になったという点。これまでの抗体を用いた酵素量を測定するキットと併せて用いることで、各リパーゼの存在量と質(活性)を同時に測定することができるようになる。現在、米国の検査会社でも評価を進めており、IBLは、脂質異常症、肥満症などがより深刻と考えられる海外での販売、また自由診療領域での活用も目指すという。
同研究所はこれまでに脂質代謝関連項目において、大阪大学、群馬大学、神戸大学などとの共同開発を進めている。その中で、LPL、HTGL、EL(血管内皮リパーゼ)などの脂肪分解酵素の測定キットを各種開発、製品化。また、LPLと血管内部で結合して脂質異常症に関連する血管内皮細胞アンカータンパク質「GPIHBP1」についても測定キットを販売開始している。
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・株式会社免疫生物研究所 プレスリリース