医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > プレミアム > 【医薬品情報学会】AI時代の薬剤師業務議論-情報整理、ケア注力が重要

【医薬品情報学会】AI時代の薬剤師業務議論-情報整理、ケア注力が重要

読了時間:約 1分53秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2017年07月12日 AM10:45

)が活躍する時代で薬剤師業務はどうなるか――8日に都内で開かれた第20回日本医薬品情報学会学術大会では、AI時代における医薬品情報と薬剤師のあり方が議論された。「第3次ブーム」にあると言われるAIは、ビッグデータを活用した深層学習(ディープラーニング)の手法が注目を集めているが、こうしたAIの活用が視野に入る中で薬剤師は、膨大な情報を整理して生きたデータにしていくこと、より薬学的ケアへの注力が求められるとの声が上がった。単純な調剤業務だけではAIに取って代わられるとの指摘もあった。

基調講演を行った木村通男氏(浜松医科大学病院医療情報部)は、現在のAIブームについて1960年代、80~90年代に続く第3次ブームと指摘。その特徴はビッグデータを用いたディープラーニングで、評価の定まった大量のデータが存在する分野が得意と説明した。その上で、薬剤師の調剤業務に言及。「正しい薬を正確な量で患者に渡すだけであれば、AI以前にインターネットの通販サイトのアマゾンに取って代わられるだろう」と警告。薬局のカウンターで患者を観察したり、家族から話を聞いて「きちんと薬を飲んでいますか」と質問しているかどうか問題意識を投げかけた。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 プレミアム 行政・経営

  • 【福岡厚労相が会見】ラグ・ロスの解消に意欲-官民一体で取り組む課題
  • 【安定確保策会議】承認書と相違44%で確認-後発品自主点検結果を公表
  • 【薬局団体連絡協議会】「リスト化で会員増」2割-地域薬剤師会の再編提言
  • 【消費者庁部会】紅麹問題でGMP指針改正-微生物原材料の食品対象
  • 【エーザイ】レカネマブ欧承認勧告-ApoEε4ホモ接合を除外