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抗ヘルペスウイルス剤アメナリーフ、帯状疱疹の適応症で承認-マルホ

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2017年07月06日 PM02:45

ヘリカーゼ・プライマーゼ複合体の活性を阻害

マルホ株式会社は7月3日、抗ヘルペスウイルス剤「アメナリーフ(R)錠200mg」(一般名:)について、帯状疱疹を効能・効果として製造販売承認を取得したことを発表した。

アメナリーフは、アステラス製薬株式会社によって創製された新規作用機序を有する抗ヘルペスウイルス剤。ウイルスのDNA複製に必須であるヘリカーゼ・プライマーゼ複合体の活性を阻害することで、水痘・帯状疱疹ウイルス()の増殖を抑制することが確認されている。マルホは2012年8月に、アステラス製薬と開発・販売に関するライセンス契約を締結し、開発を進めていた。

クレアチニンクリアランスに応じた用法用量の調整が不要

帯状疱疹は水痘罹患後、神経節に潜伏感染していたVZVが再活性化し発症する疾患。50~70歳代で大きな発症ピークが見られるが、過労やストレスが引き金となり若い人に発症することも珍しくない。前駆症状として神経痛様の疼痛や知覚異常が認められ、その後、疼痛部位に皮疹が帯状に出現。皮膚症状は紅斑・丘疹から、水疱、膿疱、びらん・潰瘍を経て、痂皮に至り、最終的には痂皮が脱落して、発症後2~3週間で治癒する。また、皮疹の治癒後も帯状疱疹後神経痛として疼痛が長期間残存することがある。経口治療薬としては、、バラシクロビル塩酸塩などがある。

帯状疱疹の治療は、現在抗ヘルペスウイルス剤を中心に行われている。アメナリーフは1日1回、食後に服用することで帯状疱疹に効果を示す。主に糞中に排泄されるため、腎機能の指標となるクレアチニンクリアランスに応じた用法・用量の調整の必要がない。

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