医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医薬品・医療機器 > 乾癬治療剤ドボベット、ゲル製剤の国内販売提携契約締結-レオファーマと協和発酵キリン

乾癬治療剤ドボベット、ゲル製剤の国内販売提携契約締結-レオファーマと協和発酵キリン

読了時間:約 1分17秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2017年06月26日 PM02:15

」ではすでに両社でマーケティング活動を実施中

レオファーマ株式会社とその親会社のデンマーク・LEO Pharma A/S、協和発酵キリン株式会社の3社は6月22日、尋常性乾癬治療剤「(R)」の新剤形となるゲル製剤の販売について、6月21日付けで、販売およびマーケティング提携に関する契約を締結したと発表した。

ドボベットは、活性型ビタミンD3のカルシポトリオール水和物とステロイドのベタメタゾンジプロピオン酸エステルを含んだ配合外用剤。LEO Pharma社が開発し、2001年に尋常性乾癬に対する外用剤としてデンマークで上市された。以来、尋常性乾癬治療の第一選択薬のひとつとして、米国を含め世界90か国以上で承認されている。日本では2014年9月から「ドボベット軟膏」として発売されており、レオファーマと協和発酵キリンの両社でマーケティング活動を行っている。

頭部など有毛部位等へ塗布しやすい剤形として期待

新剤形となるゲル製剤は、好発部位のひとつとされる頭部など有毛部位等へ塗布しやすい剤形で、その利便性の向上が期待されている。2008年に米国で上市されて以来、すでに世界80か国以上で承認され、日本では、現在レオファーマが尋常性乾癬治療剤として製造販売承認を申請中。

今回の締結した契約に基づき、レオファーマは同剤の承認取得後、ドボベット軟膏と同様に、製品供給を担当し、協和発酵キリンは販売ならびに医療機関への情報提供活動を担当する。マーケティング活動は、レオ ファーマと協和発酵キリンが共同で行うという。協和発酵キリンは、販売による利益をレオファーマと配分するとともに、売上額に応じたマイルストンを同社に支払う。

乾癬は、炎症を伴う慢性かつ難治性の皮膚疾患。遺伝的素因にストレス、肥満などさまざまな環境因子が加わり、免疫系に異常が生じ、皮膚に炎症が起きると考えられている。日本の患者数は約43万人と報告されている。乾癬の9割を占めるのが尋常性乾癬で、皮疹がいったん消えても再発を繰り返し、完治が難しい疾患。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医薬品・医療機器

  • 2025年1月より社長交代で新たな体制へ‐アレクシオンファーマ
  • ミリキズマブの炎症性腸疾患に対する長期持続的有効・安全性データを公開-リリー
  • 転移性尿路上皮がん、一次治療における新たな選択肢への期待
  • 心臓ロボット手術用の部位を見やすく展開するプレートを開発-大阪公立大
  • 新たにオンコロジー領域に注力し「2031年までに年平均成長率8%を目指す」‐GSK