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コンパニオン診断薬「ROS1融合遺伝子検出キット」新発売-理研ジェネシス

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2017年06月07日 PM01:45

クリゾチニブの適応を判定するコンパニオン診断薬として

株式会社理研ジェネシスは6月1日、2017年1月31日付けで製造販売承認を取得した体外診断用医薬品「OncoGuide(R)AmoyDx(R)ROS1融合遺伝子検出キット」の保険適用を受けて、6月5日から日本国内での発売を開始することを発表した。

同キットは、逆転写反応(Reverse Transcription)およびリアルタイムPCRを連続して行う2段階のRT-PCR法を原理とした、ROS1融合遺伝子を検出する体外診断用医薬品。ファイザー株式会社の医薬品である抗悪性腫瘍剤/チロシンキナーゼ阻害剤「ザーコリカプセル200mg/250mg」(一般名:)の適応を判定するコンパニオン診断薬として承認された。ザーコリは、2017年5月18日付で「ROS1融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発のNSCLC」の適応拡大の追加承認を取得している。

NSCLCのおよそ1%とされるROS1融合遺伝子陽性

ROS1遺伝子は、インスリン受容体ファミリーの受容体チロシンキナーゼをコードする遺伝子。ROS1融合遺伝子は染色体再構成によって生じ、肺がん、、胃がん、卵巣がんなどさまざまなヒトのがんで確認されている。肺がんにおけるROS1融合遺伝子は、ROS1遺伝子のチロシンキナーゼ部分と種々のパートナー遺伝子の一部が融合することで生じる。ここで生じたROS1融合遺伝子から作られるキナーゼタンパクが恒常的に活性化し、細胞形質転換を引き起こす。

ROS1融合遺伝子陽性NSCLCは、NSCLCのおよそ1%にROS1再構成が認められることが示唆されている。世界では毎年150万の人々が新たにNSCLCの診断を受けることから、そのうちのおよそ1万5,000症例はROS1遺伝子の再構成によって生じた肺がんである可能性がある。日本においては、肺がんの総患者数が13万8, 000人であることから、推定患者数は1,400名程度と考えられている。

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