DPP-4阻害剤「テネリア」とSGLT2阻害剤「カナグル」の配合剤
田辺三菱製薬株式会社と第一三共株式会社は3月29日、糖尿病領域における戦略的提携を拡大し、田辺三菱製薬が国内において申請中の2型糖尿病治療用配合剤「MT-2412」について、販売提携契約を締結したことを発表した。
MT-2412は、選択的DPP-4阻害剤「テネリア(R)錠」(一般名:テネリグリプチン臭化水素酸塩水和物)と、SGLT2阻害剤「カナグル(R)錠」(一般名:カナグリフロジン水和物)の配合剤。テネリア錠、カナグル錠は、ともに医療現場ではすでに多くの患者に処方されており、それぞれ単剤での処方のみならず、併用による処方も増加しつつある。両剤を配合し1剤にすることで、両剤を併用処方中の患者、ならびに併用処方が検討している患者において、利便性が高まり、服薬アドヒアランスの向上が期待されるとしている。
第一三共が販売、両社で情報提供活動を実施
田辺三菱製薬と第一三共は2012年3月、テネリア錠とカナグル錠の販売提携契約を締結。テネリア錠は第一三共が、カナグル錠は田辺三菱製薬がそれぞれ販売し、両剤に関する医療機関への情報提供活動については両社共同で実施している。
今回の契約に基づき、田辺三菱製薬がMT-2412の製造販売承認を取得後は、第一三共が販売を行い、医療機関への情報提供活動については両社共同で実施する予定。田辺三菱製薬と第一三共は、2型糖尿病治療における新たな選択肢を提供するとともに、両社の連携による迅速かつ適正な情報提供活動を行うことで、より一層糖尿病の治療に貢献していきたいとしている。
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・田辺三菱製薬株式会社 ニュースリリース