100年以上の歴史があり、世界中で読まれている医学事典のひとつ
MSD株式会社は1月23日、医療従事者・医学生向けのデジタル医学事典「MSDマニュアル プロフェッショナル版」の日本語版ウェブサイトをリニューアルオープンしたと発表した。
画像はリリースより
「MSDマニュアル」は、1899年に同社の米国本社が医学知識の普及のため、非営利事業の一環で出版した医学事典。収載内容を拡充しながら日本語を含む多数の言語に翻訳され、世界で最も読まれる医学事典のひとつとなっている。米国およびカナダでは「Merckマニュアル」、その他の国と地域では「MSDマニュアル」の名称でオンライン版を無償提供しており、日本では1994年に翻訳版を初刊行。医療従事者向けの「プロフェッショナル版」と、医療情報を平易な文章に編集した「家庭版」がある。利用登録は不要で、誰でも無料で閲覧可能だ。
同社の医薬品開発やプロモーションとは完全に独立した編集プロセスで一貫して制作されており、300名を超える社外専門家による執筆と厳格なピアレビューにより独立性を担保している。なお、日本語版監修・監訳は、先端医療振興財団臨床研究情報センター長で京都大学名誉教授の福島雅典氏が担当している。
動画や学習ツール、最新医学ニュースなどマルチメディアコンテンツを拡充
「MSDマニュアル プロフェッショナル版」の今回のリニューアルでは、診療や学習に役立つコンテンツを多数収載。24の幅広いセクションからなる充実した医学情報に加え、疾患解説動画や学習ツール、最新医学ニュースなどさまざまなマルチメディアコンテンツを拡充したという。また、今回のリニューアルから書籍を廃止し、デジタル形式のみの出版へ完全移行。収載内容の継続的な更新により、加速する医学の進歩にいち早く対応していくとしている。
さらに、今回はユーザーがより使いやすいウェブデザインを採用。全てのページとコンテンツにおいてレスポンシブデザインを採用しており、パソコンのほかスマートフォンやタブレット端末でも快適に閲覧できるという。
なお、「家庭版」は2017年末までに改訂予定としている。
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