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腸管出血性大腸菌・サルモネラ菌・赤痢菌の同時検出キット

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2013年06月07日 PM12:13

独自技術「Ampdirect」でダイレクトに遺伝子検出

株式会社島津製作所(京都市中京区)は、検便から3種の遺伝子を一度に検出できる「腸管系病原菌遺伝子検出試薬キット」を6月5日発売する。

(赤痢菌:wikiメディアより引用)
同社の独自技術「Ampdirect (R)」を用いた核酸(DNA)精製不要のマルチプレックスPCR検出キット。

陰性確認1日、保菌者スクリーニングの効率化

このキットは、遺伝子検出において阻害物質となるタンパク質や多糖類の影響を抑制することにより、糞便中のDNAやRNAをPCRにかけられる。また50検体ごとにまとめて簡便に処理できるため、陰性を1日で判定できる。時間とコストが課題の検査現場で、スクリーニングを効率化できるものだ。

検査現場と依頼者、双方に朗報

腸管系病原菌については、飲食店や食品製造メーカー、学校・病院給食など食品取扱業務者を対象に、保菌者検索が実施されている。有症者だけでなく、「健康保菌者」を早期に発見し、食中毒の発生を未然に防ぐリスクマネジメントとして重視されているが、現行ではシャーレでの培養でスクリーニングが行われており、最短でも2日かかる。

キットで検出できる3つの病原菌はいずれも重篤な感染症の原因菌であり、この効率化と簡易化で、検査側と依頼者双方のニーズに応え、早期検出と感染予防に貢献すると期待される。(長澤 直)

▼外部リンク

株式会社島津製作所プレスリリース
http://www.shimadzu.co.jp/news/press/

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