第1回は「研究計画の立案」「公表論文の評価」について
バイエル薬品株式会社は11月29日、新しいwebカンファレンスシリーズ「バイエル・メディカル・ダイアログ」をスタート。同日夜、「まずは第一歩、何をすべきか?~臨床研究の適切な立案と公表論文の解釈のために~」のリアルタイム配信を行い、その模様を報道陣に公開した。通常、製薬メーカーが配信するwebカンファレンスはマーケティング部門が特定の領域や薬剤を対象としたものが多いが、今シリーズは、同社メディカルアフェアーズ本部が企画したもの。同本部は、営業、マーケティングなどのコマーシャル部門から独立した組織で、販促活動とは異なる学術活動の役割を担っている。
今回の配信では、まず「研究計画の立案」をテーマに、東海大学医学部内科学系循環器内科学教授の後藤信哉氏が、臨床研究の種類とそれぞれの特性を理解した研究デザインの立案や研究目的を意識した対象・方法・評価の一貫性などについて語った。続いて、慶應義塾大学医学部循環器内科の香坂俊氏が、「公表論文の評価」をテーマに、論文を評価する際に押さえておきたいポイントや解釈するうえで陥りやすい落とし穴などを説明した。講演後はリアルタイムで視聴していた全国の医師から質問が寄せられ、活発な議論が繰り広げられた。
配信前の予想を大幅に上回る視聴者数
今回の新しい試みについて、同社メディカルアフェアーズ本部長の犬山里代氏は「配信前の予想を大きく上回る医療者の方にご視聴いただいた」と手ごたえを語った。さらに、視聴した医師からも「特に解析方法に関する話が一番印象に残った。大学では聞く機会がないため、このような企画があってよかった。これからも機会があれば聴講したい」などの感想が同社に寄せられた。
今後の配信については、各専門領域に特化したものや医療全般をテーマとしたものを考えている、とのこと。今回の配信の模様は後日、同社医療関係者向け情報サイト「バイエルヘルスビレッジ」で掲載される。