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ギリアド社長「2019年にはC型肝炎診断者数とDAA治療者数がイコールに」

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2016年10月18日 AM06:00

現状では診断者数60万人、DAA治療者数18万人と隔たり

ギリアド・サイエンシズ株式会社は10月12日、都内でプレスセミナーを開催。同社代表取締役社長の折原祐治氏らが、C型肝炎治療の現状と今後の展望などを語った。


ギリアド・サイエンシズ株式会社
代表取締役社長 折原祐治氏

C型肝炎について、全世界の感染率は約2~3%といわれているが、日本国内は2%未満で減少傾向にあり、罹患者数は80万人、うち診断者数は60万人。肝炎専門医への通院患者数は24万人で、2016年までにDAA(インターフェロンを併用しない直接作用型抗ウイルス薬)による治療を行った患者数は累計18万人と推計されている。

折原氏は「生命を脅かす疾患あるいは効果的な治療のない疾患に対して革新的な治療を発見し、開発し、患者さんに治療薬を届けることが私たちの使命」と主張。同社では、DAAとして、C型肝炎のジェノタイプ2型に対する「」(一般名:ソホスブビル)とジェノタイプ1型に対する「」(一般名:レジパスビル/ソホスブビル配合錠)を販売しているが、「C型肝炎は治癒の時代。治療が開始されれば、95%以上の確率で治癒するはず。2019年には診断者数とDAA治療患者数がイコールになっているイメージを持っている」と語った。

、安全性以外も重視へ

また、同社開発本部長の表雅之氏は、肝疾患治療薬の開発状況について説明。国内のC型慢性肝炎治療において依然存在するアンメット・メディカルニーズとして、「ジェノタイプ3型の患者に対する治療」「リバビリンが使えないジェノタイプ2型の患者に対するリバビリン・フリーの治療」「DAA治療不成功の患者に対する治療」「非代償性肝硬変の患者に対する治療」の4つを挙げた。

このうちリバビリン・フリーの治療に関しては、ジェノタイプ2型を対象とした海外試験(GS-US-337-1468試験)成績で、レジパスビル/ソホスブビル12週間投与の持続的ウイルス陰性化率(SVR12)が96%と著しい効果があったとしている。

折原氏は、「これまでは有効性、安全性を評価したうえで、副作用も少なくて、よく効く薬が患者さんに処方されてきたが、今はそれだけでなく、有効性、安全性以外にも“薬の価値”が広がってきた。特に、アンメット・メディカルニーズやイノベーションとなると、関係者によって、重きを置くところが変わってきている」と現状をとらえ、「イノベーションや疾患の理解、啓蒙を行政、保険者、患者さん、先生にしていかなくてはいけない」と語った。

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