リハビリテーション診療連携のために
ソリトンシステムズ社は慶應大学リハビリテーション医学教室と共同開発した「回復期リハビリテーション病院探索システム」のWEBサイト(リハビリサイト)を4月25日から一般向けに無償公開している。
脳卒中や骨折などで後遺症が残った場合、発症から2カ月以内にリハビリ専門病院でリハビリを受ける必要があり、救急病院からリハビリ専門病院へとリハビリがスムーズに提供されることが機能回復と社会復帰には重要になる。そのためには地域の中で回復期または生活期までのリハビリを一貫して行う「地域完結型モデル」が求められるが、人口規模が大きく診療圏が広域的な大都市圏ではこのモデルでは限界があった。
「自分に合ったリハビリ病院を手軽に探したい」という利用者の願いに応えるため、同社のセキュリティ技術を含めたIT技術と慶應大学同教室が有するリハビリテーション関連の医学的知見を融合させ、大都市圏で回復期リハビリテーション病院を探索するシステムを完成させた。今回、リハビリテーション診療連携の重要性と有用性への理解を深めてもらおうと一般ユーザー向けに公開することになった。
「リハビリサイト」について
予約モデルのマッチング技術をリハビリテーション関連の医学的知見に適用させ、大都市圏での利用を想定した医療連携支援システムになっている。急性病院(救急病院)から転院する患者の病状、希望に合わせて受け入れ可能な回復期病院(リハビリ専門病院)を検索すると、条件に合う回復期病院の候補を地図や表が表示され、病院の詳細情報を確認できる。スマートフォンやタブレット端末向けのバージョンもある。主に首都圏の回復期病院のデータベースとなっている。
今後、同社、同大学からの呼びかけに各回復期病院が応えた情報提供の形となり、最新情報や受け入れ対応状況などがアップデートされることが期待される。(馬野鈴草)
▼外部リンク
ソリトンシステムズプレスリリース
http://www.soliton.co.jp/
リハビリサイト
http://rehabilisite.com/