聖路加国際病院附属クリニック「聖路加メディローカス」所長の医師、渡邉直氏(同院教育センター研修管理委員長兼任)は、病名などのプロブレムリストを記載した薬局向けの診療情報伝達シートを作成し、院外処方箋に附帯情報として添付している。病名を把握しづらい薬局の現状を考慮し、必要最小限の情報を要約したシートを提供することによって医療の質を高める狙いだ。現在は個人の取り組みにとどまるが、これをモデルに全国各地で同様の情報連携を構築してほしいと期待している。
17~19日に京都市で開かれた日本医療薬学会年会で取り組みを発表した。診療情報伝達シートは、[1]プロブレムリスト[2]各種検査値[3]直近のバイタル[4]直近の腎機能[5]直近の身長・体重[6]アレルギー情報[7]患者の氏名、生年月日、性別[8]備考欄――の各情報を1枚の用紙に印刷したもの。院外処方箋の附帯情報として発行している。