厚生労働省と医薬品医療機器総合機構(PMDA)は15日、都内で日本薬局方130周年記念シンポジウムを開いた。基調講演で厚労省の森和彦大臣官房審議官(医薬担当)は、日本薬局方の歩みと歴史的な背景を振り返りつつ、グローバル化など医薬品製造を取り巻く環境変化を踏まえ、時代に合った薬局方への見直しが必要と指摘。「レギュラトリーサイエンスに裏づけられた“ファーマコピア”への展開こそ日本薬局方の進むべき道ではないか」と提言した。
日本薬局方は、1886年にオランダ人教師ゲールツ博士らの協力を得て初版が公布され、89年には日本人の改正作業による「薬品営業並薬品取扱規則」、1948年には旧薬事法の公布と共に「国民医薬品集」が制定され、61年施行の薬事法(現薬機法)において第7改正が行われ、2部構成の薬局方となり現在に至っている。