■業界は「革新」観点訴え
厚生労働省は24日、抗癌剤「オプジーボ」など高額薬剤の問題について、薬価に関する緊急的な対応案を10月にまとめる方針を中央社会保険医療協議会薬価専門部会に示し、高額薬剤をめぐる議論が本格的に始まった。「オプジーボ」を想定し、今年度の市場規模が突出した品目の薬価を見直す方向だが、委員からは類似薬効比較方式、原価計算方式で算定する現行の薬価制度全般を見直すよう求める意見が相次いだ。来年3月には、薬価制度を含めた次期改定への取り組みを中間的にまとめる予定。
厚労省は、高額薬剤問題について、当面は薬価に関する緊急対応と最適使用推進の取り扱いをまとめる方針を提示。この日の専門部会では、まず緊急的に対応する薬剤の対象範囲、その場合の薬価算定根拠、最適使用推進ガイドラインの医療保険制度上の取り扱いについて議論を行った。