変化に強い生産体制確立の推進の一環として
アステラス製薬株式会社は8月4日、子会社のアステラス US ホールディングInc.が米国のAvara Norman Pharmaceutical Services, Inc.との間で、生産子会社であるアステラス ファーマ テクノロジーズ Inc.の全株式をAvara社へ譲渡することについて合意したと発表した。8月3日に株式譲渡契約の締結を、4日に株式譲渡を行った。
アステラス製薬は、急速な環境変化にしなやかに対応できる組織・仕組みを構築することで、オペレーションの一層の高質化・効率化に継続的に取り組んでいる。生産・技術面でも同社の機能強化に加え、外部リソースを有効活用することにより、高品質な医薬品の安定供給を効率的に行うことのできる、変化に強い生産体制の確立を推進。その一環として、今回の株式譲渡契約を締結したとしている。
従業員はAvara社へ移籍、医薬品製造は引き続きノーマン工場で
株式の譲渡に際し、医薬品の製剤・包装を行うノーマン工場の従業員はAvara社へ移籍することになり、雇用は継続される予定。また、現在ノーマン工場で行っている医薬品の製造は、同社への製造委託により、引き続きノーマン工場で行うとしている。ノーマン工場は、敷地面積約810,000㎡、建築面積は約29,000㎡、従業員数は今年6月末現在で約200人。
Avara社は、全世界に8,500人以上の従業員と60か所の工場を有する米国の American Industrial Acquisition Corporationの一員として医薬品の受託製造ビジネスを展開している。
アステラス製薬は株式譲渡に伴い、第2四半期において、約90億円の一時費用の発生を見込んでいる。そのうち主なものは、有形固定資産の減損損失。なお、今回の浄土による2017年3月期通期業績予想(2016年5月に公表)の修正はない。譲渡の対価を含め、経済条件は開示していない。
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・アステラス製薬株式会社 ニュースリリース