日本を含むアジア10か国・地域における権利を取得
大塚ホールディングス株式会社と米国のReCor Medical Inc.は5月16日、超音波腎デナベーション治療デバイスの、日本を含むアジア10か国・地域における独占開発・商業化の権利を取得することに合意し、契約を締結したと発表した。
腎デナベーション治療は、既存の治療では効果が期待できない高血圧患者の腎交感神経を焼灼することで、腎交感神経の過活動を抑制し、血圧を下げることが期待されている新しい治療法。ReCor社は、米国カリフォルニア州パロアルトに本社を置くグローバル医療機器ベンチャー企業。現在は、超音波腎デナベーション治療デバイスとして、「Paradise(R)」の開発を世界で展開している。
この治療デバイスはCEマークを取得し、欧州にて販売。また、2016年2月にはFDAよりIDE(Investigational Device Exemption)認可を取り、高血圧患者を対象とした比較試験である RADIANCE-HTN 試験を欧米にて開始している。
大塚HD傘下のJIMROが中心に臨床開発を実施
今回の契約を受けて、大塚HDは、超音波腎デナベーション治療デバイスの治療抵抗性高血圧患者対象の臨床開発を、株式会社JIMROを中心として、日本で実施すると発表。JIMRO社は、大塚HD傘下において、医療機器事業を統括する大塚メディカルデバイス株式会社の中核的な事業会社として、独創的な製品の研究・開発、販売を行っている企業である。
大塚HDは今回の提携により、医薬品のみでは満足な効果が得られず、高い医療ニーズが存在する分野において、医療機器をベースとした治療を提供できるとし、患者にとって福音となると同時に、新たな戦略的事業展開につながるものと期待を述べている。
▼関連リンク
・大塚ホールディングス株式会社 ニュースリリース