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個別化治療薬でがんを撃退

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2012年06月05日 PM06:00
がん治療の最前線

個別化治療とは、がん細胞の形や、遺伝子の変異によって薬を 選ぶ治療方法である。最近注目されているがん治療の一種で、分子標的薬の投与前に体外診断薬で検査を行い、患者個人の効果を予測して治療効果の最大化と副作用の最小化を目指す方法である。

ファイザーのザーコリ

ファイザーは、未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)陽性の進行・再発非小細胞肺癌治療薬「ザーコリカプセル200mg、同250mg」(一般名:クリゾチニブ)を発売した。

ザーコリは、ALK融合蛋白質のチロシンキナーゼ活性を阻害することにより、癌細胞の成長と生存に必要な細胞内シグナル伝達経路を遮断し、抗腫瘍効果を発揮する薬剤で、世界初のALK阻害剤である。 ALK 融合遺伝子の存在は日本人研究者によって発見され、2007年に発表された。5年という短い期間で本剤が発売されたことは非常に興味深い。

▼外部リンク

 プレスリリース 2012年5月29日
http://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/press/2012/2012_05_29.html

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