Voluson Signature Seriesの最上位機種にあたる新製品
GEヘルスケア・ジャパン株式会社は4月20日、産婦人科向け超音波診断装置「Voluson」(ボルソン)ブランドの「Signature」シリーズの最上位機種新モデル「Voluson S10」(ボルソン・エス・テン)の発売を発表した。
画像はリリースより
同社の超音波診断装置は現在、汎用の「LOGIQ」(ロジック)、循環器用の「Vivid」(ヴィヴィッド)、産婦人科用の「Voluson」(ボルソン)、各診療科の特定ニーズに対応する「Venue」(ヴェニュ)、ポケットサイズの「Vscan」(ヴィースキャン)の5ブランド体制で、エントリーモデルからプレミアムハイエンド機まで、医療機器のニーズに応える製品を揃えている。
今回発売のVoluson S10は、同社が2011年に発売を開始したVoluson Signature Seriesの最上位機種にあたる新製品。周産期医療に特化したアプリケーションを豊富に搭載し、現場を支える医師の診断支援、サポートする機能の向上、ワークフローの改善による効率化を図ることで、患者にとって安心・安全な周産期医療の実現に貢献するという。
画質やカラードプラの感度が向上、産婦人科に特化したアプリも
このVoluson S10は、Voluson E10とVoluson E8に採用されているプレミアム機種向けのシステムアーキテクチャ「Radiance System Architecture」(ラディアンス・システム・アーキテクチャ)で培った基盤技術をコンパクトなボディーに移植した「Voluson Core Architecture」(ボルソン・コア・アーキテクチャ)を採用。このテクノロジーの搭載により、基本画質の向上、および心臓や血管の血液の流れをより繊細に装置のディスプレイ上で確認できるカラードプラの感度向上を実現しているという。
さらに、Voluson製品の強みである、3D/4D機能の性能も向上。既に多くの施設で利用されているリアルな3D/4Dイメージング「HDlive」機能を始め、レンダリングのラインを自動でリアルタイムに最適化する「SonoRenderlive」機能、さらに、胎児の心臓の動きを再構築する「STIC」(Spatio-Temporal Image Correlations)機能を標準搭載するなど、周産期医療に必要な多くのアプリケーションを搭載し、日々の診療をサポートするとしている。
日本における周産期医療を支える医師不足は全国的に深刻であり、分娩取扱施設に所属する産婦人科医の1か月当たりの平均当直回数は他科よりも多く、医師一人にかかる負担が大きいのが現状。このような背景の中、周産期・産婦人科分野の医師の診療を検診から精査の段階に至るまでサポートすることが可能な画像診断装置が求められており、同社はこの新製品を通じて、産婦人科医のより的確な診断を支援し、生まれてくる新生児の健康を守ることを目指すとしている。
▼関連リンク
・GEヘルスケア・ジャパン株式会社 ニュースリリース