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320列検出器搭載CTの次世代機「Aquilion ONE/GENESIS Edition」の販売を開始-東芝メディカル

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2016年04月12日 AM06:00

2007年発売のADCTから機能アップ、被ばく低減などを実現

東芝メディカルシステムズ株式会社は4月7日、「Aquilion ONE(TM)/GENESIS Edition(アクイリオン ワン/ジェネシス エディション)」の国内販売を開始したことを発表した。

Aquilion ONEは、世界で初めて一度に16㎝の幅が撮影できる320列検出器(エリアディテクター)搭載のCT()として2007年11月に販売を開始。ADCTは、脳や心臓などの臓器全体を1回転で撮影することができるため、被ばくを低減、また臓器や関節の動きなど、動態そのものを可視化することができる世界で唯一のCTとして、その臨床的価値が広く認められ、現在までで国内で300台超、全世界で1,000台を超える装置が施設に導入されているという。

新製品となる同機は、独自のX線工学系技術となる「PUREViSION(TM) Optics」を搭載。X線の出力から検出器にいたる課程における要素を見直し、被ばくの低減と、画像ノイズやアーチファクトのより少ない鮮明な画像の提供が可能になったという。

省エネルギー化も実現、ライフタイムコスト低減に貢献も

また、順投影適用モデルベースを使用した逐次近似再構成法である画像再構成技術「FIRST」を採用。従来のX線CTの画像再構成法であるFBP(Filtered Back Projection)に比べ、大幅にノイズを低減できるため、低線量撮影を実現。さまざまな撮影条件に合わせた設定強度やスキャンに連動しながら使用できるため、あらゆる検査に対応でき、1回転のボリュームデータを最短3分で再構成できるため、処理速度も日常検査に使用可能なレベルにまで高速化が図られているという。

さらに新たに開発されたエリアファインダでは、位置決め用のスキャノ画像を用いることなく、ボリュームスキャン時の撮影範囲を直接視認することが可能となった。ガントリは78cmの大開口径に加え、ガントリチルト角を±30°まで拡張することで、さまざまな撮影体位に対応が可能に。ガントリ設計も一新され、最小設置スペース19m2を実現、さまざまな施設の設置環境に柔軟に対応できるようになった。さらに電源容量を抑制し、省エネルギー化も図り、設置から運用、廃棄まで装置のライフタイムコスト低減にも貢献できるものとなったとしている。

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