日本病院薬剤師会は2月27日、任期満了に伴う役員候補選挙を行い、会長候補選で木平健治副会長(広島大学病院)が過半数の票を獲得して当選した。長年にわたって医療保険などを担当し、厚生労働省や関連学会の「経験や人脈」を通して「病院薬剤師の地位向上に取り組む」と訴えていた佐藤博副会長との一騎打ちとなったが、「会員との対話」を通して「夢とプライドを持って働ける環境づくり」を進めたいと主張していた木平氏に票が集まる結果となった。ただ、肝心の得票数については、選挙管理委員会の判断によって、会長、副会長選ともに「開示しない」という異例の措置がとられ、日病薬発足以来、初めてとなった正副会長ダブル選挙は、後味の悪さが残った。
木平氏は、当選後のあいさつで、「皆さんの声をいろいろな形で届けていただきたい」と語り、会員から寄せられた声をもとに、会務運営を行っていきたい考えを強調した。