統合失調症
統合失調症は、10歳代後半から30歳代前半の間に発症する精神疾患で、以前は精神分裂症と呼ばれていた。症状は、幻覚、妄想、意欲が低下し、何もしなくなる無為、自閉などである。このような症状から、日常生活や社会生活において適切な行動がとれず、周囲からの誤解を招き、社会生活に障害がでるケースも多い。原因は明確になっておらず、両親の一方が統合失調症の場合、その子どもが統合失調症になる割合は約16%といわれ、発症には、ある程度遺伝が関係していると考えられている。珍しい疾病ではなく、およそ100人に1人弱がかかる頻度の高いものである。
(画像はウィキメディアより)
エビリファイ メンテナ承認
大塚製薬とルンドベック社 は、統合失調症の効能・効果で、抗精神病薬「エビリファイ メンテナ」を米国食品医薬品局(FDA)より取得した。
統合失調症患者を対象としたプラセボ対照二重盲検の維持療法による第3相試験で、エビリファイ メンテナの投与群(成人患者269名)で、プラセボ群(成人患者134名)と比較し、再発までの期間の有意な延長がみられた。また、エビリファイ メンテナの投与群では、52週の治療後の再発率において、プラセボ投与群を有意に下回った。さらに、安全性については、エビリファイ メンテナ300mgあるいは400mgの投与を受けた、成人の統合失調症の患者1,287名を対象として評価し、経口のアリピプラゾールと同様であると思われた。 (堤朝子)
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Qlifepro 2013年03月01日 AM10:25
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