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特殊環状ペプチド創製でペプチドリーム社と共同研究開発契約を締結-シオノギ

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2016年02月09日 PM01:30

ペプチドリーム社、革新的創薬技術「」の特許保有

塩野義製薬株式会社は2月5日、ペプチドリーム株式会社と複数の創薬ターゲットに対する特殊環状ペプチドを創製することを目的とした共同研究開発契約を締結したと発表した。

特殊環状ペプチドは、非天然アミノ酸を含むアミノ酸から構成される環状構造を有するペプチドで、 創薬ターゲットとの多点相互作用による高活性発現ならびに低分子化合物と遜色ない薬物動態特性が期待される。

ペプチドリーム社は2006年7月に設立されたバイオベンチャー企業。同社が特許を保有するPDPS(Peptide Discovery Platform System)は、多種多様な特殊環状ペプチドを一度に発生させ、医薬品候補物質を効率的にスクリーニングする革新的創薬技術である。

従来からの強みである低分子創薬力との融合でさらなる進化目指す

PDPSを活用することにより、従来の低分子化合物ライブラリを用いたスクリーニングではヒット化合物の取得が困難であった複数の創薬ターゲットにおいても、医薬品として期待される優れたプロファイルを有する特殊環状ペプチドを取得する事が期待される。

塩野義製薬は、今回のペプチドリーム社との契約締結により、特殊環状ペプチドから得られる情報を利用した創薬起点の低分子医薬品の創製にも取り組み、同社の従来からの強みである低分子創薬力との融合を図ることで、低分子創薬力のさらなる進化につなげたいとの意向を示している。

今回の契約締結に伴い、塩野義製薬はペプチドリーム社に対して契約一時金及び開発の進展に応じたマイルストンを支払い、製品上市後には販売額に応じたロイヤリティーを支払うこととなっている。

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