医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医薬品・医療機器 > 「Osphena」について、閉経後膣乾燥感対象の第3相臨床試験開始-シオノギ

「Osphena」について、閉経後膣乾燥感対象の第3相臨床試験開始-シオノギ

読了時間:約 1分5秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2015年12月08日 AM06:00

閉経後女性の半数が発症する閉経後膣萎縮症の治療薬として

塩野義製薬株式会社は12月3日、同社米国子会社であるShionogi Inc.が、閉経後女性における中等度から重度の膣乾燥感に対する選択的エストロゲン受容体モジュレーター「(R)」(一般名:)の第3相臨床試験を開始したことを発表した。

閉経後膣萎縮症は、閉経後女性の約半数が発症するとされる慢性かつ進行性の疾患。閉経に伴うエストロゲンレベルの低下により、膣粘膜内層が薄くなり弾力性を失う、いわゆる萎縮状態となる疾患だ。加えて、膣分泌物が低下することなどにより引き起こされる膣乾燥感は、性交痛と並んで閉経後膣萎縮症の不快な症状の一つとされている。

40~80歳の閉経後女性600人対象に試験

同試験は、この膣乾燥感に対するOsphena(1日1回60mg、12週間)の有効性ならびに安全性について検証するもの。40歳から80歳の閉経後女性約600人を対象とした無作為抽出で、プラセボ対照二重盲検比較試験として行われている。

同剤は、同社グループが閉経後膣萎縮症に伴う性交痛の治療薬としてFDAより承認を取得した唯一の経口選択的エストロゲン受容体モジュレーター。2013年6月より米国にて販売を開始した。欧州では、同社の欧州子会社Shionogi Limited(英国ロンドン)が、膣乾燥感を含めた中等度から重度の閉経後膣萎縮症を適応症として、2015年1月に販売承認を取得し、「Senshio(R)」の製品名で販売している。

同社は、今回の試験によって得られる結果が、米国において閉経後膣萎縮症に伴う膣乾燥感に悩む患者への新たな治療選択肢の提供につながることを期待している。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医薬品・医療機器

  • 2025年1月より社長交代で新たな体制へ‐アレクシオンファーマ
  • ミリキズマブの炎症性腸疾患に対する長期持続的有効・安全性データを公開-リリー
  • 転移性尿路上皮がん、一次治療における新たな選択肢への期待
  • 心臓ロボット手術用の部位を見やすく展開するプレートを開発-大阪公立大
  • 新たにオンコロジー領域に注力し「2031年までに年平均成長率8%を目指す」‐GSK