医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > プレミアム > 【日本病院薬剤師会学術小委員会】抗癌剤廃棄額が年94億円-全国187施設で実態調査

【日本病院薬剤師会学術小委員会】抗癌剤廃棄額が年94億円-全国187施設で実態調査

読了時間:約 1分58秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2015年11月27日 AM10:30

病院で調製後に廃棄している抗癌剤の金額は1年間で約94億円分に達することが、全国187施設から回答を得た日本病院薬剤師会学術小委員会の調査で明らかになった。現制度下では基本的に抗癌剤を調製後、バイアルなどに残存した薬剤は廃棄せざるを得ないため、廃棄分にも医療費が発生している。同委員会は、複数の患者に分割して使用するマルチドーズバイアルの導入や、小規格製剤の追加などの対策を実施して廃棄量を減らせば、医療費を削減できる可能性があるとしている。

渡辺氏

現制度下では基本的に、バイアルなどから必要な用量を抜き取った後、残存した抗癌剤は廃棄せざるを得ない。医療費の支払いはバイアルなどの単位になるため、使われずに廃棄している抗癌剤に対しても医療費が発生している。これを効率化できる余地が残されている。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 プレミアム 行政・経営

  • 【福岡厚労相が会見】ラグ・ロスの解消に意欲-官民一体で取り組む課題
  • 【安定確保策会議】承認書と相違44%で確認-後発品自主点検結果を公表
  • 【薬局団体連絡協議会】「リスト化で会員増」2割-地域薬剤師会の再編提言
  • 【消費者庁部会】紅麹問題でGMP指針改正-微生物原材料の食品対象
  • 【エーザイ】レカネマブ欧承認勧告-ApoEε4ホモ接合を除外