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GSK社との新規セファロスポリン系抗生物質の共同研究に関する契約を改定-塩野義製薬

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2015年11月11日 PM12:30

2010年、プロファイルの異なる2化合物の創製に成功

塩野義製薬株式会社は11月9日、英国のGlaxoSmithKline plc.(以下、GSK社)との間で2010年に締結した新規セファロスポリン系抗生物質の共同研究・開発および販売に関する契約を改定したと発表した。

近年、新規抗菌薬の創薬研究が衰退する中、既存の抗菌薬に対する細菌の耐性化、特に多剤耐性菌を含むグラム陰性菌の増加は、世界規模で重大な社会問題となっている。このような背景から、両社は新規作用機序を有する抗菌薬の開発を目指し、2010年にセファロスポリン系抗生物質の共同研究・開発に着手し、S-649266とGSK3342830というプロファイルの異なる2化合物の創製に成功していた。そして今回、両社は2化合物が共に臨床で必要であるとの考えに至ったことから、共同開発を終了することになったという。

共同開発を終了、各社がそれぞれ単独で開発および販売

今回の契約改定により、塩野義製薬とGSK社は、多剤耐性菌を含むグラム陰性菌に対する新規注射用セファロスポリン系抗生物質S-649266と、そのバックアップ化合物として見出されたGSK3342830を、各社がそれぞれ単独で開発および販売していく。また、契約の改定に伴い、塩野義製薬はGSK社から一時金およびGSK3342830の今後の開発・販売に応じたマイルストンを受け取る。また、両社はそれぞれの化合物の売上高に対して、一定料率のロイヤリティーを相手方に支払うとしている。

今後は、各社の経営資源をそれぞれの化合物に集中させることで、単独での開発を進捗させ、患者にいち早く両化合物を届けることを目指すという。なお、塩野義製薬が開発を継続するS-649266については、現在、第2相臨床試験の段階にあり、2015年度中に第3相臨床試験を開始する予定としている。

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