鼻閉の仕組み
鼻閉とは、いわゆる鼻づまりのことで、鼻中隔弯曲症など鼻の骨の構造に原因のある構造的鼻閉、アレルギー性鼻炎など炎症で鼻粘膜が腫れる機能的鼻閉、鼻腔内の腫瘍やポリープによる器質的鼻閉がある。さらに、鼻は通っているのに鼻づまりや呼吸困難を自覚する心因的)鼻閉もある。
鼻閉の起こる仕組みは、鼻の中の下鼻甲介骨には海綿状静脈洞という血管網が表面を取り巻き、その表面をさらに粘膜が覆い、温かい血液と吸い込んだ空気の間で熱交換することで呼気を温める。この海綿状静脈洞に血液が多く流れ込むと、血管が拡張し粘膜が膨張して、鼻の空間が狭くなって鼻閉となる。 ただし、アレルギー性鼻炎の場合は、この血管の拡張と、好酸球という白血球の炎症による粘膜の浮腫によって起こる。
(画像はウィキメディアより)
サノフィ、アンケート結果
サノフィは、ア レルギー性鼻炎患者を診察する全国の医師300名、全国のアレルギー性鼻炎患者 1,000名を対象 に、「鼻閉」に関するアンケート調査を実施し、その結果を発表した。
医師調査においては、何らかの鼻閉症状を、アレルギー性鼻炎患者の約8割で有することがわかった。また、患者調査では、鼻閉症状で困った経験を有する患者が9割強にものぼったが、鼻閉症状のしくみについては、約6割が知らなかった。
また、現在使っている薬で鼻閉症状スッキリとれたのは22%で約8割の患者で症状が緩和されていないことがわかった。さらに、約4割の患者が鼻閉について、医師に伝えていなかった。その理由は、鼻閉があっても治療はかわらないと思うため、また、常時、鼻閉症状があるわけではないため、伝えなかったなどが多かった。
鼻閉は睡眠障害を招いたり、仕事や勉学への集中力を阻害するなど日常生活に大きな支障をきたしているにもかかわらず、患者が治療に積極的でなかったり、満足のいく治療を受けることができていないなどの状況が明らかになった。
▼外部リンク
サノフィ プレスリリース 2013年1月28日
http://www.sanofi.co.jp/l/jp/