医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > プレミアム > 国立病院機構栃木医療センター、多剤処方解消に専門外来-チームで対応、5カ月で3剤減

国立病院機構栃木医療センター、多剤処方解消に専門外来-チームで対応、5カ月で3剤減

読了時間:約 2分40秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2015年09月14日 AM10:30


■高齢者の副作用減目指す

国立病院機構栃木医療センターは、多種類の薬を服用している高齢者の有害事象を減らすため、「ポリファーマシー外来」を開設した。医師、、看護師等の多職種チームを結成し、5剤以上の薬を内服している入院患者で同意が得られた人を対象に、外来で薬の組み合わせを確認していく取り組みだ。今年1月から整形外科病棟で介入を開始したところ、5カ月で平均3剤の薬剤中止という成果を得た。チームをまとめる内科医長の矢吹拓氏は、「ポリファーマシーにシステムで対応することにより、病院全体に取り組みを広げ、地域にも啓発して薬を減らしていきたい」と話している。

矢吹医長

ポリファーマシーは、明確な定義は未だされていないものの、複数の薬を不適切に併用していることを指し、特に高齢者に対する多剤処方が社会問題となっている。矢吹氏も、内科医として日常診療でポリファーマシーに直面。約3年前から問題意識を持ち、院内で勉強会を重ねてきた。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 プレミアム 行政・経営

  • 【国民医療推進協議会】薬局の厳しい状況訴える-賃上げと物価高に財源を
  • 【官民対話】中間年改定廃止を業界訴え‐行政側からは慎重な回答
  • 【福岡厚労相が会見】ラグ・ロスの解消に意欲-官民一体で取り組む課題
  • 【安定確保策会議】承認書と相違44%で確認-後発品自主点検結果を公表
  • 【薬局団体連絡協議会】「リスト化で会員増」2割-地域薬剤師会の再編提言