全国の一般病院488施設を利用した患者を対象に
厚生労働省は9月8日、「平成26年度受療行動調査(概数)」の結果を取りまとめた統計資料を発表した。
画像はリリースより
受療行動調査とは、医療施設を利用する患者に対し、医療を受けた際の状況や満足度などについて、今後の医療行政の基礎資料を得ることを目的に、3年おきに実施している調査である。2014年度は、全国の一般病院488施設を利用した患者(外来・入院)の約19万5千人を対象に実施し、うち約15万3,000人から有効回答を得た。
外来・入院ともに半数以上の患者が満足度の高い結果に
病院に対する全体的な満足度をみると、「非常に満足している」「やや満足している」の割合は、外来患者の57.9%、入院患者の66.7%にのぼった。外来患者の「満足」の割合がもっとも高いのは、「医師以外の病院スタッフの対応」が58.3%、ついで「医師との対話」55.8%、もっとも低いのは「診察までの待ち時間」28.1%となった。入院患者の「満足」の割合がもっとも高いのは、「医師以外の病院スタッフの対応」が69.3%、「医師による診療・治療内容」69.1%、もっとも低いのは「食事の内容」43.7%となった。
外来患者のみにおいて、診察までの待ち時間は「15分未満」が25.0%ともっとも多く、ついで「15~30分未満」24.0%、「30~1時間未満」が20.2%となった。診察時間は、「3~10分未満」が51.2パーセントともっとも多く、「3分未満」16.5%、「10~20分未満」13.8%と続いた。
調査ではこのほかにも、「病院を選んだ理由」や「来院の目的、診察・治療・検査などの内容(外来患者のみ)」、「緊急入院・予定入院、入院までの期間、入院までに時間がかかった理由(入院患者のみ)」、「自覚症状(外来患者のみ)」、「医師からの説明の有無、程度、説明に対する疑問や意見」などが回答されている。調査の概要については、厚労省のホームページより確認できる。
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・厚生労働省 報道発表資料