医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医療 > 希少疾患のバイオ医薬品リーダーを目指す-バクスアルタが設立会見

希少疾患のバイオ医薬品リーダーを目指す-バクスアルタが設立会見

読了時間:約 1分12秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2015年09月03日 PM04:00

「血液」「」「がん」の3領域で今後5年間に20の新薬の上市を予定

バクスターから分社したバイオ医薬品企業である、バクスアルタ株式会社が8月31日、都内で設立記者発表会を行った。同社は「血液」「免疫」「がん」の3事業領域に注力している。同社では、従来のブロックバスター志向の研究開発モデルから、希少疾患や治療の選択肢が少ない領域において、高い効果を実現するような、開発モデルを志向、今後5年間に20の新薬の上市を予定している。


米国バクスアルタ エグゼグティブ バイスプレジデント
ブライアン・ゴフ氏

かなり強気な数値目標ともいえるが、米国バクスアルタ エグゼグティブ バイスプレジデントのブライアン・ゴフ氏は「過去2年間に7つの新薬が承認され、現在でも既に4製品が承認審査中です。さらに米国に新しい研究開発拠点を設置したり、人員を増強するなど、研究開発体制も整えています」と自信を見せる。

唯一の血友病トータルケア企業として

続いて登壇した、日本法人であるバクスアルタ株式会社 代表取締役社長の川本壽人氏は「唯一の血友病トータルケア企業として、希少疾患のバイオ医薬品リーダーを目指す」と語った。同社では、血友病AとB、インヒビターの全てにおいて、治療薬を提供する包括的なポートフォリオを有している。さらに、薬物体内動態の多様性や出血リスク/素因、ライフスタイルや活動性などにおいて、患者個々人の背景が大きく異なっており、個別化治療の重要性が高まっている血友病治療において、“出血のない人生”に向けたアプローチを行う、としている。

同社日本法人では、初年度の売上目標として250億円、2020年までの5年間の年平均成長率を6~8%としている。それに向け、今後も戦略的買収やパートナーシップを活用したイノベーション創出・推進を行うとともに、バイオシミラーも含めた研究開発を推進していくことを表明した。

▼関連リンク
バクスアルタ株式会社 ウェブサイト

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医療

  • 加齢による認知機能低下、ミノサイクリンで予防の可能性-都医学研ほか
  • EBV感染、CAEBV対象ルキソリチニブの医師主導治験で22%完全奏効-科学大ほか
  • 若年層のHTLV-1性感染症例、短い潜伏期間で眼疾患発症-科学大ほか
  • ロボット手術による直腸がん手術、射精・性交機能に対し有益と判明-横浜市大
  • 前立腺がん、治療決定時SDMが患者の治療後「後悔」低減に関連-北大