7例全てが心機能向上
岡山市の岡山大学病院は、重い心臓病の乳幼児に、自身の心臓から幹細胞を取り出し、培養後にカテーテルで心臓に戻すという「心臓幹細胞移植」を、昨年から乳幼児7人に行い、全員の心臓機能を改善させることに成功しました。
同病院では、昨年、先天性の重い心臓疾患のある1歳の女児に、世界初となるこの治療を行い成功させ、この女児は、移植1ヶ月後には心臓ポンプ機能が約10%向上しました。
この女児を合わせ、治療を受けた7人の心筋機能は5%から最大22%改善し、拒絶反応や副作用もないそうです。
7月にも高度医療を申請へ
岡山大学病院では、7月にも国に「高度医療」の申請を行う予定とのことです。
この治療を受けた乳児の母親の一人は
「多くの人に支えられ、命が続いていることに感謝している。幹細胞移植がもっと身近になれば」
と、喜びと期待を語っており、王教授は
「国の承認を得て、一日も早く治療を本格化させたい」
と述べています。現在、同病院では10名の患者が、この治療を待っているそうです。
▼外部リンク
読売新聞
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=59186
岡山大学病院新医療研究開発センター
http://shin-iryo.jp/