厚生労働省は、医療法に位置づける国際水準の臨床研究や医師主導治験を実施できる「臨床研究中核病院」に、国立がん研究センター中央病院、東北大学病院、大阪大学病院の3機関を選定した。29日の社会保障審議会医療分科会で了承されたもので、医療法に基づき名称独占できる初の中核病院となる。申請のあった11機関について、書面審査と実地調査を終えた3機関を審査し、最終的に了承した。8月上旬にも正式に承認される。
臨床研究中核病院は、4月に改正された医療法に位置づけられ、省令で定める基準を満たす特定臨床研究を実施できる能力を持ち、国際水準の臨床研究等に主導的な役割を果たすことなどが要件とされている。