投与量の増量による有効性ならびに安全性を確認
田辺三菱製薬株式会社は7月10日、抗ヒトTNFαモノクローナル抗体製剤「レミケード(R)点滴静注用100」(一般名:インフリキシマブ)について、乾癬の用法・用量に係る製造販売承認事項の一部変更申請を行ったと発表した。これは、同剤の効果が減弱した乾癬患者を対象とした臨床試験を実施し、投与量の増量による有効性ならびに安全性が確認されたことから行ったもの。
レミケードは2010年1月に乾癬の4病型(尋常性乾癬、関節症性乾癬、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症)に対する治療薬として承認され、乾癬患者のQOLを改善してきた。一方、一部の患者では使用中に効果減弱が認められることが課題とされ、投与量の増量や投与期間の短縮が要望されていたという。
医療現場のニーズに応え、国内での臨床試験を実施
リリースによると、乾癬における同剤の投与量増量は、海外でもまだ承認されていないが、国内での医療現場のニーズに応え、臨床試験と申請を実施したという。承認後は、同剤による治療が必要な患者に更なる福音を与えることになるだろうと述べている。
田辺三菱製薬は、アンメットメディカルニーズに応えるため、希少疾病を含めた各種難病に対するレミケードの開発と適応症の拡大に取り組んでいる。今後も同剤の適正使用推進や市販後調査による安全性・有効性情報の収集を徹底し、安心して使用できる販売体制の構築に努めていきたいとしている。
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・田辺三菱製薬株式会社 ニュースリリース