週1回投与のGLP-1受容体作動薬が日本国内での製造販売承認を取得
日本イーライリリー株式会社は7月3日、日本において製造販売承認申請をしていたGLP-1受容体作動薬「トルリシティ(R)皮下注0.75mgアテオス(R)」(一般名:デュラグルチド(遺伝子組換え))について、厚生労働省より2型糖尿病を適応として製造販売承認を取得したことを発表した。
トルリシティは、週1回投与のグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)受容体作動薬。消化管ホルモンのGLP-1と同じようにGLP-1受容体に作用するため、食事摂取などにより体内の血糖値が高くなった場合に血糖値依存的に、インスリン分泌を促進する。
また、同剤は1回使い切りのオートインジェクター型注入器によって提供される。注射針はあらかじめ注入器に取り付けられており、注入ボタンを押すことで自動的に注射針が皮下にささり、あらかじめ1回量が充填されている薬液が注入されるという。
注射が完了すると注射針が注入器の中に自動的に戻るため、患者自身が薬剤を溶解したり、用量を設定したり、注射針を取り扱ったりする必要がない。また、自己注射中に注射針も見えず、投与頻度も週に1回と、利便性が考慮されている。
国内で実施した3つの試験で有効性・安全性を検討
同剤の有効性および安全性は、国内で実施した3つの試験において検討された。単独療法試験では、HbA1cの低下を指標として、トルリシティ0.75mgはプラセボに対する優越性およびリラグルチドに対する非劣性を示したという。
また、スルホニル尿素薬および/またはビグアナイド薬との併用療法試験では、HbA1cの低下を指標として、インスリングラルギンに対する非劣性および優越性を示した。さらに、非盲検併用療法長期投与試験では、52週までの同剤の安全性が確認されたという。
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・日本イーライリリー株式会社 プレスリリース