欧州製薬団体連合会(EFPIAジャパン)は、調査会社「IMSジャパン」との共同プロジェクトで2025年までの医薬品市場を予測するシミュレーション調査を行い、今後4年間で市場が年平均1・77%拡大するものの、25年までの12年間では年0・13%の横ばい成長にとどまるとの結果を発表した。後発品が拡大する一方、長期収載品の薬価を引き下げる「Z2」導入により、長期収載品市場が縮小。総医薬品市場規模は13年の9兆8000億円から25年には10兆円になると予想した。
EFPIAでは、12年第2四半期以降に上市される新薬に関して後発品浸透率が、10年以前に比べ、2・25倍に拡大すると想定。医薬品全体に占める後発品比率は、後発品のない先発品を分母に含めない新指標で17年に59%、25年に70%に伸びると予測した。一方、長期収載品では、14年以前に特許切れした医薬品が激減するが、新薬上市が安定的に続き、新たに特許切れする製品が追加されることで、全体的には微減となると見通した。