経口2型糖尿病治療薬「ジャヌビア錠」と「スーグラ錠」
MSD株式会社とアステラス製薬株式会社は4月15日、MSDが国内で製造販売する選択的DPP-4阻害剤「ジャヌビア(R)錠」(一般名:シタグリプチンリン酸塩水和物)およびアステラス製薬が国内で製造販売する選択的SGLT2阻害剤「スーグラ(R)錠」(一般名:イプラグリフロジン L-プロリン)について、国内における配合剤の共同開発・販売に関する基本合意書を交わしたことを発表した。
血糖コントロールが難しい2型糖尿病の新たな治療選択肢に
ジャヌビア錠は国内初のDPP-4阻害剤。国内では2009年12月に発売され、2011年9月にはインスリン製剤との併用療法に関する効能追加承認を取得していた。1日1回の投与で選択的にDPP-4を阻害し、活性型インクレチンを増加させることで血糖依存的な血糖値低下作用を示す。
スーグラ錠は国内初のSGLT2阻害剤。2014年1月に製造販売承認を取得している。1日1回の投与で選択的にSGLT2を阻害し、腎臓でのブドウ糖再取り込みを抑制することで血糖値を下げる薬剤である。
2型糖尿病は、単剤療法では血糖コントロールが難しいと言われている。両社は、この2型糖尿病治療の現状を踏まえ、今回の配合剤に関する基本合意が将来的に2型糖尿病治療における新たな選択肢を提供し、糖尿病治療へ貢献できるものと期待を寄せている。
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・MSD株式会社 ニュースリリース